「簿記ってよく聞くけど、実際なにに使えるの?」
こんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
毎年50万人ほどが受験する簿記検定ですが、いまいち何を学ぶのかイメージがつかなかったり、何に使えるのか謎な部分も多いです。
そこでこの記事では、簿記についての基礎情報や簿記3級のおすすめ勉強方法について紹介しています。
これから簿記3級に挑戦する人や、簿記について興味がある方はぜひ参考にしてください。
簿記は就活や転職に有利ってほんと?
そもそも簿記とは何について学ぶものなのでしょうか?
ざっくりまとめると、簿記とは「企業の経済活動を細かく帳簿に記載すること」です。
つまり、簿記を学ぶと企業の経済活動についての理解が深くなるので、経営者はもちろん企業に関わる方は知っていて損はない知識になっています。
簿記検定は1級から3級まであり、
3級では商業簿記を扱い、財務諸表や青色申告書類の作成などの初歩的な実務ができるようになります。
2級では商業簿記と工業簿記の2つを扱い、企業関係者に報告する決算書作成や企業内部の経営管理に欠かせない知識を扱います。
最難関となる1級は商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算の四科目を扱います。
簿記1級レベルになると学習にかかる期間も1年ほどとかなりヘビーになるので、本気で簿記をマスターする方以外は、まずは3級を学習してみましょう。
簿記を知ると会社のお金の流れについて理解できるようになり、就職や転職にも有利になります。
また、会計のスペシャリストを目指す方でなくても、簿記3級レベルの内容は一般常識として知っておきたい知識でもあります。
簿記3級は独学でも合格できる使える資格です
まず、簿記検定には主催者別で、「日商簿記・全経簿記・全商簿記」の3種類があります。
メジャーなものは日商簿記と全商簿記の2つですが、就職や転職にも利用したい場合は日商簿記を取得すると良いでしょう。
日商簿記の3級はネット試験と統一試験の2種類あります。
ネット試験の場合は全国にある会場に集まってネットで受験することになりますが、
・いつでも受験申し込みができる
・好きなタイミングで受験できる(予約が必要)
というメリットがあるので、ネットが苦手でない場合はネット試験がオススメです。
こちらはネット試験の場合の簿記3級合格率で、合格率は約40%となります。
統一試験に比べるとやや合格率は高いですが、出される問題自体は同じです。
簿記3級の勉強方法は?
簿記3級の勉強方法は、大きく
・参考書
・アプリ
・通信講座
・専門学校
の4つです。
①参考書
簿記3級は、参考書を使った独学も可能です。
参考書で学ぶ場合、どの参考書を使用するのかがとても重要です。
テキストが多いものや絵・画像が多いものなど、参考書によって特徴も違うので、自分に合ったものを選びましょう。
②アプリ
スマートフォンやパソコンには、簿記勉強用のアプリが多く提供されています。
ただし、アプリは一問一答などのみに対応しているものが多く、特に無料アプリではゼロから勉強するのには適していないものがほとんどです。
そのため、簿記初心者の方はアプリだけで勉強するのは避けた方が良いでしょう。
スキマ時間での勉強や、参考書の補助教材として使用すると良いでしょう。
③通信講座
簿記の勉強では、通信講座も利用できます。
講義が受けられたり、合格までのカリキュラムが組まれていることがメリットです。
また、質問対応などのサポートも充実していることが多いです。
ただし、学費は参考書で勉強する場合よりも高くなる点は注意が必要です。
④専門学校
簿記の勉強では、資格の専門学校を利用することもできます。
専門学校なら簿記についてのプロが集まっているので、最新の試験の情報などがすぐに手に入ることがメリットです。
また、わからない点はその場で解決できるのもメリットです。
ただし、今回紹介した勉強法の中では最も高額なことが難点といえます。
あなたにおすすめの簿記3級勉強法はこちらです
では、実際どの勉強法がおすすめなのでしょうか。
勉強スタイルによって、あなたに1番おすすめの勉強法を紹介します。
①参考書(独学)が向いている人
「一人でも勉強のモチベを保てる」「学費を安く抑えたい」という方には参考書がおすすめです。
特に簿記3級は簿記の中でも基礎的な内容のみを扱っているので、独学が得意な方は参考書を使った勉強でも十分合格を目指せます。
また、問題演習をしっかり行なっておくことが合格への近道となるため、練習問題が豊富な参考書を選ぶと良いでしょう。
②通信講座が向いている人
「独学でやり切る自信がない…」
「参考書選びが難しい」
という方は通信講座がおすすめです。
通信講座であれば合格までのサポートが厚いので、勉強のモチベを保ちやすいです。
また、テキストが用意されているので参考書選びで悩む必要もありません。
参考書よりも値段が高いことから、口コミなどを確認して安心できるサービスを利用すると良いでしょう。
③専門学校が向いている人
「一緒に勉強できる仲間が欲しい」という方で、時間やお金に余裕がある場合は、専門学校がおすすめです。
プロの講師が実際に教えているので、合格実績は高いです。
ただし、時間が拘束されるので忙しくてまとまった時間が取れないという方には向いていません。
また、受講料が比較的高額になってしまうことにも注意です。
簿記3級の勉強の進め方
いざ簿記3級に挑戦しよう!と思っても、「そもそも資格勉強が初めてでなにから始めていいかわからない」という方も多いです。
通信講座や専門学校で勉強する場合はカリキュラムに従えば良いですが、独学の場合は自分で学習の見通しをスパッと立てるのは難しいですよね。
以下の記事では、簿記3級に独学で合格をめざす際のロードマップも紹介しているので、興味のある方は1度ご覧ください。
(参考記事:簿記3級に独学で合格!勉強時間や合格に必要なものも紹介します)
簿記に興味を持ったらまずは簿記3級から!(まとめ)
いかがでしたか?
現在はより広く会計の知識が求められるようになり、経理に関係ない人でも簿記の知識が求められるようになっています。
中でも簿記3級は最も受験者数が多く、人気の資格です。
簿記の知識ゼロでも独学で合格を目指せるので、気軽に始めてみてはいかがでしょうか。
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