この記事では、簿記3級に独学で勉強する場合の勉強時間や合格率を紹介します。
簿記3級は簿記の基礎になる知識であり、これから簿記を勉強する方がまず初めにチャレンジするレベルの資格です。
しかし、「簿記3級って独学でも合格できるのかな…」と不安を持つ方は少なくありません。
実際、私もそんな不安を持っていました。
結論から言うと、簿記3級は独学でも合格できます。
ここでは、独学で勉強するメリット・デメリットも合わせて解説します。
簿記3級の合格率は高い?
簿記3級は簿記の最も基礎的な分野を範囲としているので、その分受験者も簿記2級・1級と比べるとずば抜けて多いです。
簿記3級の試験は、
・統一試験(ペーパー試験)
・ネット試験
で受験することができます。
統一試験は年3回なのに対し、ネット試験は予約すればいつでも受験可能なので、個人的にはネット試験がおすすめです。
試験範囲や難易度に差はありません。
簿記3級の合格点は70点
簿記3級は、100点満点の試験で70点以上取れると合格になります。
簿記3級は基礎的な問題が多く理解自体はそれほど難しくないので、しっかり勉強しておけば合格できます。
簿記3級に合格すると、会計や経理の業務に役立ちます。
就活などにも使える資格が欲しい場合は、さらに簿記2級の合格を目指しましょう。
簿記3級の合格率【2021~2023】
上記はネット試験の合格率です。
簿記3級のネット試験の合格率は、およそ4割となっています。
統一試験(ペーパー試験)の合格率は3割ほどとなっているので、ネット試験の方が合格率が少し高いと言えるでしょう。
簿記3級の難易度
簿記は専門用語が多く、パッと見ると難しそうに見えます。
しかし、簿記3級ではその中でも入門的な知識のみが問われるので、簿記について知識がない方でも合格は可能です。
合格率は4割なのでもちろんしっかり勉強することが前提ですが、独学でも十分合格が目指せるでしょう。
簿記3級の勉強時間は50時間くらいです【スキマ時間で合格できます】
とはいえ、「仕事もあるし、そんなに簿記の勉強時間取れないよ」という方が多いですよね。
では、簿記3級試験に合格するにはどのくらいの勉強時間が必要なのでしょうか。
簿記3級を受験した方の平均勉強時間
簿記3級の勉強時間は平均で、50時間から70時間ほどだと言われています。
一日2時間ほどの勉強時間が確保できる方は、約1ヶ月で合格を目指せるくらいの勉強時間です。
ただし、効率的に合格を目指す場合は、「いつまでに合格するか」をある程度決めて集中して勉強することがおすすめです。
仕事や学校のスキマ時間でスキルアップを目指せます
「仕事や学業が忙しくて、まとまった時間がなかなか確保できない…」という場合でも、簿記3級の資格合格は目指せます。
私自身も勉強時間が取れずに困っていましたが、電車移動の時間などを使ってコツコツ勉強した結果、なんとか簿記3級に合格することができました。
「何かスキルアップしたい!けど時間がない」という方にも、簿記3級はおすすめの資格になります。
簿記3級に独学合格するまでのスケジュール!おすすめの勉強法
簿記3級合格までの見通しを持っておくと、より効率的に勉強ができます。
そこで実際に簿記3級を受験した経験をもとに、合格までのスケジュールの流れを紹介します。
はじめに参考書で流れをつかむ
簿記3級を独学で勉強するためには、まず参考書を読んで簿記がどういうものか流れをつかみましょう。
簿記3級を受験する方は簿記自体が初めてという方がほとんどなので、まずは簿記に慣れることが重要です。
特に初めて簿記に触れるという方は、少し読んでわからなくても読み進めたり、何回か読み直してみましょう。
読み進めていくと、なんとなく簿記についてわかるようになってきます。
とにかく問題演習で解き方を学ぶ
参考書で流れをつかんだら、次はとにかく問題演習で簿記の問題に慣れましょう。
簿記について頭で理解していても、いざ問題を解いてみると全然わからない。ということはよくあります。
むしろそれが当たり前です。
なので、問題に慣れるためにも問題演習をこなして解き方を覚えましょう。
ここだけの話、簿記3級に合格することだけが目標なら、理解をあきらめて問題のパターンを覚えるだけでも合格は目指せます。
そのくらい問題演習は大事なのです。
過去問を解いて試験に備える
簿記3級の問題にも慣れて、いよいよ試験を受ける!という段階になったら、過去問を解きましょう。
過去問は「実際にどんな問題が出るのか」を知る上で大事なのはもちろん、自分の実力を知るためにも必ず解いておくことが重要です。
過去問で間違えた問題は、本番で出た時に間違えないようにしっかり復習し、特に苦手な問題はメモして重点的に復習しましょう。
また、過去問を解くときは実際の試験と同じ形式で、時間を測って電卓で計算する練習をしておきましょう。
意外と電卓での計算ミスは多いので、過去問の時から練習することが合格への近道になります。
簿記3級を独学で勉強するメリットとは?
簿記3級の勉強方法としては、
・独学で参考書などを使って勉強する
・講座や塾に通って勉強する
という方法があります。
ここでは、独学で簿記3級を勉強するメリットとデメリットを紹介します。
①お金がかからない
簿記3級を塾や講座の受講で勉強する場合、相場で1万〜数万円ほどの費用がかかります。
独学で勉強する場合は、テキスト代や問題集・過去問代だけで済むので、費用は1万円以内に収まります。
簿記の勉強の入り口として、独学なら手軽に始められるのはメリットになります。
②好きなタイミングで勉強できる
塾に通うとなると、プライベートの時間の一部を拘束されることになります。
そのため、「自由時間が減るのはストレス」という方には独学が向いています。
また、仕事や学業が忙しい方は、決まった時間にまとまった時間を確保するのが難しいです。
そのような方にも、スキマ時間を自分で有効に使える独学がおすすめです。
簿記3級を独学で勉強するデメリットもあります
簿記3級を独学で勉強するデメリットとしては、
・勉強のモチベーションが保ちづらい
・見通しが持てず、勉強の効率が悪くなる
ということが挙げられます。
一人で勉強しているとモチベーションが下がってしまい、ついつい簿記の勉強を後回しにしてしまいがちです。
また、「どこが重要なのか」がわからずに勉強していると、勉強の効率が悪くなってしまいます。
独学で勉強する場合は、重点をわかりやすく説明している続けやすい参考書を選ぶことがとても重要です。
まとめ
簿記3級は独学でも合格を目指すことが可能です。
会計の知識は社会でもとても役に立つ知識なので、気になった方はまず簿記3級から初めてみてはいかがでしょうか。
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